平塚市からお越しのH様ご来店です。お車はPassat B6 R36です。
非常に状態の良いR36ですね!
ホイルも純正販売時の物だそうです。
コーディング 7項目施工
コーディングを7項目設定させていただきました。
■ テールランプ・ドーナツ化
純正状態では、B6のテールポジションライトはこの様に点灯しています。
ブレーキ作動時には中心部分が点灯します。
そしてヘッドライト・オンの状態です。
B6モデル等では、ポジションランプが車の中心付近に集中していて、
対向車等がどこまでが車幅か認識しずらい場合があります。
このためUS等では車幅を示すためにウィンカ等を弱点灯しています。
もちろん、ウィンカ作動時とは輝度の明暗がはっきり認識可能なように
注意を払ってウィンカの弱点灯の輝度を弱く設定させていただきました。
ウィンカ点灯の際は、下記輝度になりますので明暗は明確に区別できると思います。
その他下記コーディングを実施させていただきました。
■ ハイウェイ・ライト停止
■ オートライト感度調整
■ ヘッドライト・ウォッシャ停止
■ ワーバーの時間間欠動作化
■ フットライト常時点灯
MFAからフットライトの輝度調整が可能になります。
状態の良いパサートB6にこの様なカスタマイズを実施して、
愛着をもって長く乗り続けてください!
キャンセラー内蔵 LEDバルブ の誤解
電球の玉切れ警告の仕組み
実はこのパサートB6は、ライセンスランプ灯から、時々玉切れ警告が発生している状態でした。
H様は、キャンセラー内蔵のフェストン口金36mmのLEDバルブに交換されておられました。
コーディング実施中に、ちょうど良いタイミングで玉切れ警告が発生しました。
確認したところ、交換されたLEDバルブの発光状態に大きな問題はありませんでした。
フェストン口金 10φx36,37mm の白熱電球は5Wの電力を消費します。
5Wの電力は、5W / 12V= 0.42A
つまり、12V印加時には 0.42A の電流が流れるという意味になります。
これとサイズ互換のLEDバルブは、多少の差はありますが、約0.1A程度しかLEDには電流か流れません。
12Vx0.1A=1.2Wと言う事になります。
つまり、0.42A(5W)が流れるはずのライセンスランプに、0.1A(1.2W)の電流(電力)しか流れないため、
車両のECUが、電球が切れたと判断してしまった状態なのです。
キャンセラー内蔵LEDとは?
一般に言われるキャンセラー内蔵LEDとは、キャンセラー抵抗を内蔵したLEDと言う意味で多用されます。
つまり、LEDには0.1A程度しか流さないが(流せないが)、LEDと並列に抵抗を接続して、
この抵抗に0.1A~0.2Aの電流を流して玉切れ警告が誤動作しない様にしたLEDバルブの事です。
電球をLEDに交換しただけで、煩わしい玉切れ警告が発生せずにご利用いただけるため、
便利なキャンセラ内蔵LEDとして定着してきました。
キャンセラー内蔵LEDの課題
上述した様に、キャンセラー抵抗を内蔵したLEDバルブには、0.2A~0.3Aの電流が流れる様になっています。
その内、LEDに印加され発光に使用される電流は0.1A程度、キャンセラー抵抗に印加される電流は0.1A~0.2Aです。
LEDに印加された0.1A(1.2W)は、ほとんどが熱エネルギーに変換されますが、この内いくらかの電力が光エネルギーに変換され発光します。
では、キャンセラー抵抗に印加された0.1A~0.2A(1.2W~2.4W)の電流(電力)は、どこに消えるのでしょうか?
実は、キャンセラー抵抗に流れる電流(電力)は、熱エネルギーに変換されるだけで発光には一切利用されません。
(正確には目に見えない遠赤外線を発光し発熱しているとも言えます)
よってキャンセラー抵抗を内蔵したLEDは発熱の大きいLEDバルブと言う意味と同じ意味なのです。
ご存知のとおりLEDは、高温になるほど寿命は縮まります。
つまり、キャンセラー抵抗を内蔵したLEDバルブは寿命が短くなる可能性が高いLEDバルブなのです。
また、キャンセラー抵抗を使用する場合には、もう一つの課題があります。
LEDは故障して断線してしまっていても、キャンセラー抵抗が正常動作していれば玉切れ警告は点灯しない可能性が高いのです。
では、どうするのが良いか?
キャンセラー抵抗には出来るだけ電流(電力)を消費させない様に大きな抵抗値を使用する事が重要です。
また、発熱を十分考慮したキャンセラー抵抗の設置方法(放熱方法)を検討する事が重要です。
T10(5W)クラスの電球の場合、120Ω~60Ω程度のキャンセラー抵抗を使用するのが良いかと思います。
120Ωのキャンセラー抵抗の場合、抵抗で1.2W程度の電力で発熱しますので、1cmx1cmx2,3cm程度の大きさの抵抗を使用し、手で触れる程度の発熱になる様にしてください。
60Ωのキャンセラー抵抗の場合、抵抗で2.4W程度の電力で発熱しますので、上記以上の大きさを目途に、手で触れる程度の発熱になる様にしてください。
キャンセラー抵抗の上手な利用方法
キャンセラー抵抗を内蔵したLED(T10)バルブは、ほぼ120Ω程度のキャンセラー抵抗を内蔵している場合がほとんどです。
このキャンセラー抵抗内蔵のLEDを使用しても玉切れ警告が点灯してしまう場合には、電球と並列にキャンセラー抵抗を接続して玉切れ警告を回避していください。
抵抗は発熱しても比較的寿命が低下しずらい電子部品ですので、できれば、キャンセラーを内蔵しないLEDバルブに変更され、LEDバルブの発熱は低減し、これと並列にキャンセラー抵抗を接続する事をお勧めいたします。
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